野外お化け屋敷「菊女怪異迷宮」

菊女怪異迷宮

菊女の怨念が渦巻く迷宮で、今夜も一筋の絶叫がこだまする―――

とうもろこし迷路の跡地が、屋外お化け屋敷に変貌!
枯れたとうもろこしが立ち並ぶ夜の畑では、見るもおぞましい怪異たちが、生者を奈落の底に引きずりこまんとさまよっています。
あなたは迷宮を抜け、無事に生還できるでしょうか。

妙義町に伝わる、恐ろしくも悲しい幽霊譚、菊女伝説をベースとしています。
ミョウギノツチ農園がお送りする、もはや農業と一切関係のない、斬新なハロウィンイベントをお楽しみください。

物語

妙義町に、お菊という、手足のすらりと長い美しい少女がいた。
たまたま付近を通りがかった小幡城(今の甘楽町)の殿は、お菊に一目惚れした。
殿は家来に、お菊を城へ連れてこいと命じた。
お菊は突然のことに困惑したが、殿の命に逆らうことはできない。
お菊は殿の元へ行くことを決心した。

お菊は、城で殿にとても可愛がられた。
しかしその裏で、お菊をよく思っていないものがいた。
この城にいる侍女たちである。
お菊のことをねたんだ侍女たちは、お菊が殿に持っていくご飯に針を忍ばせた。
針を発見した殿は大いに怒り、お菊を問い詰めた。

無実を信じてもらえなかったお菊は、蛇責めの刑に処された。
蛇とともに桶に入れられ、顔だけを出した状態で池に沈められた。
お菊は体中を蛇に食い破られながら、苦しみながら死んでいった。
桶が池から引き揚げられた時には、首しか残っていなかったという。

その後城では、不幸なことが立て続けに起こった。
殿やその親族たちは、次々に戦で命を落としていった。
みな一様に、生首だけの状態になって見つかった。
人々は、お菊の祟りだと噂して恐れた。
お菊の生家の近くにお菊の墓をつくり、豪華な着物や食べ物を供えて弔うと、祟りは少しずつ鎮まった。

だが、当時から現在にかけて、お菊の墓の近くで騒ぎを起こしたり、お菊のことを軽んずるようなことをした者には、例外なく祟りが降り注いでいる。
直近では、平成十年に、お菊の墓の付近で肝試しをしていた六人の若者のうち五人が、生首だけの状態になって発見された。
ちょうどお菊のように、首から下が、何者かに食い散らかされたような状態で発見されたのである。
唯一生き延びた一人も正気を失っており、手足の異様に長い巨大な黒い化け物を見たというようなことを繰り返しつぶやいていたが、事件の一週間後には衰弱死してしまった。

お菊の祟りを知りながら肝試しに来たあなたたちを、お菊はきっと許さないだろう。
お菊に見つからないように迷宮を抜け、昔お菊の墓に供えられていたと伝えられている着物の端をお菊の墓に供えて、祟りを祓え。

菊女怪異迷宮

富岡市のWEBマガジン「まゆといと」 ミョウギノツチ農園✖妙義中美術部『菊女怪異迷宮2023』

開催期間

10月上旬~中旬頃 予定

18:30-20:30(最終入場)

※予約不要
※雨天中止。微妙な場合は、当園ツイッターやインスタグラム、フェイスブック、当ページ等でご案内します。

入場料

  • 小学生以上 500円
  • 未就学児 無料

現地にて、現金またはPaypayでお支払いください。

アクセス

Google Mapで、「ミョウギノツチ農園 とうもろこし迷路」と入れて検索。

駐車場は、JA甘楽富岡妙義支所。

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