その昔、妙義にお菊という娘がいた。
類まれなる美しさで殿の寵愛を受けたが故に、強い妬みを買い、無実の罪を着せられた。
課されたのは、残酷極まりない「蛇責めの刑」--。
深い木桶に無理やり押し込められて池に沈められ、 一緒に入れられた無数の蛇に生きたまま全身を食い破られて息絶えたという。
その後、殿をはじめとした城の者たちは、不可解な怪異に見舞われ、悲惨な末路を辿った。
その怨嗟の炎は、数百年経った今も消えてはいない。
枯れ果てた迷路の土の底から、今なお彼女の悲鳴がしみだしてくる。
祟りは終わっていない。
面白半分で迷い込めば、二度と戻れなくなる……。