前橋市の”maked by ChatGPT”

落書き

農園と全く関係ないことで恐縮なのですが、おととい変なニュースを見つけて、「ん?」と思ったり、「なるほどそういうことか!」と思ったり、「そういうこと…だよね…?」と思ったりして忙しかったので、備忘録的に記します。

変なニュースというのは、朝日新聞の群馬県地域欄にあった、「前橋市が業務効率化のためにChatGPTの本格導入を開始した」というものです。一見何の変哲もなさそうな内容ですね。

朝日新聞デジタル【チャットGPT利用でマニュアル 向き不向き、ルールを前橋市が整理(2023.11.4)】

朝日新聞デジタル上では会員登録しないと全文は読めませんが、要約すると、文書作成やアイディア出しでの活用が期待できるものの、リスクもあるので、マニュアルを作っていろいろとルールを決めたりしている、といった内容でした。

気になったのはここです。

(前略)また、個人情報や非公開情報は入力しないことや、チャットGPTを使って作った文書には「maked by ChatGPT」などと明記することもルール化。(後略)

朝日新聞デジタル【チャットGPT利用でマニュアル 向き不向き、ルールを前橋市が整理(2023.11.4)】

ん…?

前橋市の担当者、ユーモアのセンス高くね?

野暮かと思いますが、一応解説しますね。

まず、”maked”はもちろんミススペルで、”made by ChatGPT”とするのが正しい文法です。
ChatGPT界隈の業界用語的な感じで”maked”を使っている可能性も考えましたが、調べたところそれもなさそうです。

では、なぜ前橋市はわざわざ文法間違いをルールの中に取り入れているのか。

ChatGPT活用のリスクとしてよく指摘されるのが、生成される文章に含まれる情報の正確性です。
まともな文章でそれっぽいことを言っているので鵜呑みにしてしまいたくなるけど、事実確認を人間の手でしっかり行ったほうがいいよ、と言われていますね。

そこで、”maked by ChatGPT”です。

この、明らかに正確でない文章が、ChatGPTを活用した文書のすべてに入れられていることによって、職員たちは、「maked…。間違ってるな。ほかにも間違っていることがあるかもしれない」と、文書の正確性にいやおうなく意識を向けざるを得なくなるわけです。

なるほど!
行政が真面目な顔してこういうユーモアをきかせてくるの、好きです。

しかし、こんなハイコンテクストなネタをよく上司の人たちも了承したな。
ていうか、新聞でひとことくらい解説してくれよ。わかりづらいわ。
そもそも本質的なところじゃないんだから、記事の中で触れる必要なかったんじゃない?

・・・・・・

とか思っていたのに。
「おそろしく高度なネタ。オレでなきゃ見逃しちゃうね。」って、得意げに周りの人に広めまくっていたのに。

2023年11月6日現在、記事が修正されて”made by ChatGPT”になっていました。

( ゚Д゚)

え…普通にスペルミスだったの?
朝日新聞の?前橋市の?

い、いや、まだだ!
想像力をたくましくしてみましょう。

おそらく、担当者の高度なネタを理解しなかった読者が前橋市にクレームを入れたのでしょう。
上司的にも、「まあ意図はわかるけれどちょっとわかりづらいよなあ。でも若手職員たちが一生懸命考えてくれたんだし」と思いながらOKしていたところがあったので、これを機に「普通に”made by ChatGPT”にしよう」と担当者を諭したのでしょう。
そして担当者は、少しの遊びも許されない窮屈な現代社会に血の涙を流しながら、しぶしぶ文言を修正したのでしょう。

↑これです。

いや、うーん、どうだろう。いったい何が正解なんだ…。
そうだ!こんなときこそ、ChatGPTの出番じゃないか。

ChatGPT、あえて誤った文法表現を文書に入れる意義を教えて!

特定の文書やコンテキストにおいて、文法的な誤りを意図的に取り入れる理由はいくつか考えられます。以下に、その可能性をいくつか挙げてみましょう:

  1. 親しみやすさとユニークさの演出: 文法的な誤りを取り入れることで、文書が親しみやすく、フレンドリーな印象を与えることができます。特に若い世代やカジュアルなコミュニケーションを求められる場合に、意図的な誤りが使われることがあります。
  2. 人間味を持たせる目的: AIが生成した文書であることを示すことで、人間らしさや親しみを持たせることが意図されるかもしれません。文法的な誤りは、人間の手が加えられたような印象を与え、冷たい機械的な印象を和らげることができます。
  3. クリエイティブなアプローチ: 意図的な誤りはクリエイティブなアプローチとして採用され、文書に独自のスタイルや個性を持たせることができます。これによって、自治体のメッセージが他の似たような文書と区別される可能性があります。
  4. 注意を引く目的: 意図的な文法的誤りは、読者の注意を引くために使われることがあります。他の標準的な文書とは異なる表現が、読者の興味を引き、メッセージが際立つようになることがあります。

ただし、具体的な意図は文脈によって異なります。文書を作成した組織や個人がなぜこのような表現を選んだのか、その背後にある目的や意図を知るには、文書の執筆者に直接尋ねるか、文書がどのような状況で使用されるのかについての詳細な情報が必要です。

maked by ChatGPT

「maked by ChatGPT」を使うことで、こんなにいろいろな意味を付与できるのですね。

前橋市は「made by ChatGPT」に変えてしまったそうなので、今なら「maked by ChatGPT」を我が物顔で振りかざせますよ。
みなさんも使ってみてはいかがでしょうか。
多分、「中学英語やりなおせ」と、クソリプが飛んでくることでしょう。

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